(ヤフーニュースより引用)
イオン銀行は29日、東京都内と千葉県内のイオンのショッピングセンター(SC)内に2店舗をオープンし、本格的な営業を始めた。住宅ローンや投資信託の販売など幅広いサービスを提供する個人向けの「フルバンキング」に取り組むのは、流通業からの銀行参入では初めて。企業向けの営業は行わないが、休日には全国で1000万人の来客があるSCなどの拠点網を活用して、今までにない新たな銀行のビジネスモデルを目指す。
イオン銀行は20日から預金口座の申し込みを受け付けていた。29日は東京都品川区のジャスコ品川シーサイド店と、千葉県習志野市のイオン津田沼SC内に有人店舗を開設。イオンのスーパーなど275カ所に設置したATM(現金自動受払機)461台も、29日から稼働を始めた。11月中に関東地区でさらに4店舗を開設する。
店舗は年中無休で、営業時間は午前9時〜午後9時。SCに買い物に来た主婦らを対象に、資産運用の相談に応じることが中心で、現金は取り扱わない。運用相談を通じて顧客の需要を掘り起こし、住宅ローンや投資信託の販売につなげて手数料や金利収入を獲得したい考え。個人向けに特化することで、低コストの銀行運営を目指す。
キャッシュカードには、イオン独自の電子マネー「WAON」(ワオン)を搭載し、SCなど小売店舗との相乗効果も狙う。また、定期預金金利は1年もの(300万円未満)で年0.4%と、三菱東京UFJ銀行など3大銀行に比べ0.05ポイント高く設定するほか、開業記念の優遇金利を適用し差別化を図っている。
流通業界からの銀行参入は、セブン&アイ・ホールディングス傘下のセブン銀行が先行している。ただ、同行は全国のコンビニに設置したATMの利用に伴う提携金融機関からの手数料収入が収益のほとんどを占めており、有人店舗での本格的な銀行業務はイオンが初めてとなる。
銀行業界には「スーパーに来る客と銀行に来る客は目的が違う」とイオン銀行のビジネスモデルを疑問視する声もあるが、イオンの岡田元也社長は「既存銀行は不便との声は多く、SC内の銀行には強いニーズがある」と自信を見せている。
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